
それはとても偶然でした。
友人に会ったとき。
1歳半の娘がりんごを「あぽー」と言うんだという話を聞いて、今時はそんなに小さな頃から英語を覚えるのかとびっくりしました。
そして、世の中のお母さん方の間では、「おうち英語」というキーワードのもと、英語教育に対する関心がとても高いことを知りました。
軽いショックを受けつつも、出会ったあるママさんのブログ。
おうち英語での取り組みを綴るものだったのですが、そこに「モンテッソーリ」の言葉が。
恥ずかしながら、そこで初めて知りました。
モンテッソーリって何?
単純な疑問から、そのママさんのブログを読み漁る日々。
そして、地元の図書館にあったモンテッソーリの本をすみからすみまで読みました。
そして今も、NAMCのテキストやブログを読んでいます。
そのうちに、モンテッソーリの理念と、私の考えていた「生きる 感じる 考える」というキーワードが、ぴったり合うことに気づきました。
これだ。と思いました。
特に、「5つのグレートレッスン」「平和教育」というキーワードにとても共感しました。
5つのグレートレッスン
5つのグレートレッスンとは、
- 宇宙
- 生命
- 人間
- 文字
- 数
の5つの分野について、エレメンタリーの最初に行われる講義のことです。
講義と言っても、ただ先生が話すだけのものではありません。
たくさんの実験やものを用いた、魅力溢れるプレゼンテーションなのです。
そしてその後には、自分で考えを深められる多様なワークが用意されているのです。
- 自分の住んでいる宇宙や地球のこと
- 地球に生きるさまざまな生命のかたち
- 人間である自分と社会の関わり
- 伝達手段としての言葉や文字
- 世界共通の最も基礎的な概念である数
自分の住んでいるところがどんなところで、自分とは一体何者なのかを巡る壮大な旅。
これらを、実体験を踏まえながら学ぶことは、まさに「生きる 感じる 考える」につながると感じました。
平和教育
そしてもう一つのキーワードは「平和教育」。
あまりに大きな概念なので、とても一言では説明できないのですが。
安定、秩序、調和、愛
私たちの生きる社会はとても混沌としています。
家庭という最も安全であるべき小さな社会の中でさえ、心が荒れ、暴力にまかせて、小さな命が奪われるような悲しい出来事も起きています。
地球の裏側では、同じ人間同士での命の奪い合いが日常的に起きています。
「平和教育」は、戦争の時代を生き抜いたモンテッソーリからの、悲しみと平和への祈りを込めたメッセージなのではないかと思うのです。
気持ちよく穏やかに楽しく生きるために。
私はこの「平和」こそが大きなキーワードなのではないか、と共感しました。
モンテッソーリというコンパス
漠然とした目標しかなかった子育て。
モンテッソーリとの出会いによって、とても貴重なコンパスを得ることができました。
とはいいつつも。
旅の醍醐味は寄り道にこそあると思っている私。
コンパスの指す方向に忠実に従って進められる気は全然しません笑
コンパスの従者ではなく、コンパスの主人として、この旅を楽しみたいと思います^ ^