生きる 感じる 考える

共働き家庭&二児の母の子育て記録。 モンテッソーリからヒントを得ながら、「生きる 感じる 考える」をテーマに子育てをしています。

統計で見る子供の事故 - 事故を防ぐために親ができること

今回は事故について調べてみました。

 

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最新の平成28年人口動態統計では、不慮の事故は幼児1歳から青年34歳まで全ての年齢級で、第3位までにランキングされる死因となっています。
0歳についても、順位としては4位ではあるものの、その死亡率は7.5%とどの年齢級よりも高くなっています。

一体どのような事故が起きてしまっているのでしょうか。

不慮の事故の内容

厚生労働省が平成21年に行った不慮の事故に関する統計を見てみます。データは平成20年のものです。

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0-4歳で多いのは窒息。1-4歳においては約4割を占めます。また、青年においてはかなり低くなりますが、中年から高齢にかけてまた徐々に割合が高くなっていきます。

転倒・転落も窒息に比べると割合は低くなりますが、同様の傾向があります。

5歳以上になると交通事故の割合が急に高くなり、15-19歳では約7割が交通事故で亡くなっています。

また、溺死は全ての年齢級において一定割合ありますが、特に5-9歳で高くなっています。

そして、青年に多いのが中毒。20歳を超えると急に高くなります。

こどもの事故

0-14歳の子供の事故の内容について、もう少し調べてみます。

消費者庁厚生労働省の統計調査票をもとに分析した資料がありました。
こちらは平成22-26年の統計をもとにしたものです。

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0-14歳の事故の1/4にあたる事故が0歳で発生しています。その数は1歳のおよそ2倍にあたります。
また、1歳は2歳の約1.5倍、2歳は3,4歳の約1.5倍で事故が起きています。

先ほどの平成28年の統計を見ると、0歳と1-4歳ではその死亡率に大きな差がありますが、これは1-4歳を平均した値だからであって、1歳になって急に死亡率が低くなるのではない、ということを留意しておかなければなりません。

年齢別の事故の内容

消費者庁の統計には、各年齢での事故内容の順位も載っていました。

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これを見ると、0歳で圧倒的に多いのが就寝時の窒息。一昔前、赤ちゃんをうつぶせ寝にすると良く寝れると言われたことがあったそうです。しかし、うつぶせ寝による窒息が多発し、今ではうつぶせ寝はさせてはいけない、布団も固めのものを用意すること、と指導されています。

0歳については、胃内容物の誤嚥も多いですね。ミルクをあげた後にげっぷをさせるのはこれを防ぐためでもあるんですね。

1歳になって増えるのが、交通事故溺死です。
1歳になると歩けるようになり、興味津々でどこにでも歩いていきます。ヨチヨチと歩いている姿はとてもかわいいので、ついつい目を細めて見守りがちですが、ふとした拍子に道路に出てしまい、交通事故にあってしまう、ということもあるそうです。また、駐車場での事故もよくニュースで見かけます。

浴槽内での溺死も23%と高めです。
しっかり立てるし座れるようになったからと、お湯を浅めに張った浴槽で遊ばせているうちに、滑って溺れるということが多く発生しているそうです。
水圧の力は大人が感じているよりも大きなものです。身体の小さな子供が湯船の中で背中をつけてしまうと、一人で立ち上がることができません。その状態では助けを呼ぶこともできないため、すぐに気づかず、発見が遅れるということもありそうです。どんなに浅くても、一人で立ち上がれない間は浴槽には一人で入れないこと。これが何よりの対策になりそうです。

3,4歳で気をつけたいのは建物からの転落です。
身体も大きくなり、ある程度の高さまでよじ登れるようになる頃。事故の74%が自宅で発生しています。窓際においたイスやテーブルから、外を覗き込んで落下する。ベランダの隙間から落下する、ということが多いそうです。

5歳以降になると、交通事故屋外での溺死が多くなります。
一人で泳げるようになって、プールや池や川で遊べるようになる頃でしょうか。水遊びはとても楽しく、つい夢中になってしまいますよね。小学生くらいになると知恵もついてきて、友達と息止め対決なんかもやったりします。ただ、事故が起きてしまっては元も子もありません。水で遊ぶ楽しさに加えて、安全に対する意識も身につけていって欲しいものです。

中毒事故

ここまで、14歳までの子供の事故を見てきましたが、最後に触れておきたいのが、青年期の中毒事故です。

厚生労働省の統計で、平成7年から20年の経年比較において、唯一急増しているのが、この青年期の中毒事故です。

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中毒事故には、アルコール中毒一酸化炭素中毒、薬物中毒やカフェイン中毒があります。
20歳になると飲酒が可能になりますが、大学生の過度な飲酒による急性アルコール中毒の事故はあとを絶ちません。
また、最近クローズアップされているのがカフェイン中毒エナジードリンクの普及により、若者が過剰なカフェインを摂取し、中毒事故が増加しているというニュースは記憶に新しいです。

事故を防ぐために

さて、こうした事故を防ぐために、私たち親が子育て中にできることはなんでしょうか。

事故に合わないよう、危険が少しでもあるものは触らせない?やらせない?

いえいえ。
これは病気について考えた時にも言及したことですが、最終的には自分の身は自分で守るしかないのです。
なので、一生親が危険を排除し続けるというのは現実的ではありませんし、そうすべきではありません。

事故から身を守るために。我が家での子育て最終目標は、こんな感じになりそうです。

  • これからする行動において、どんなことに注意しなければならないのかが分かること
  • 今までやったことのないことでも、実行したらどうなるかを想像することができること

これを達成するために、子育て中はこんなことに注意していこうと思います。

理性が働かない幼い間は、

  • できるだけ危険なものを環境から排除する
  • 危険な行動をしようとしたら全力で止めて、それが危険な行動であることをしっかり伝える

考えて動けるようになったら

  • 物事を始める前に、それを実行する上で気をつけなければならないことを一緒に考える
  • 危険を排除するのではなく、万が一の場合の安全は確保した上で、多少の失敗を許容する
  • 危険な行動をしていたらしっかりと叱り、次に起こさないように対策を一緒に考え、実践する


今考えられるのはこのあたりでしょうか。
ただ、考えることと具体的な行動に落とし込み実践することは全く別の話。考えていても、実行できなければ意味がありません。
日々の実践については、試行錯誤を重ねながら、また別記事として報告していきたいと思います。

 

参考URL

厚生労働省:平成21年度「不慮の事故死亡統計」の概況:平成20年の詳細分析

厚生労働省:平成21年度「不慮の事故死亡統計」の概況:不慮の事故による死亡の年次推移

消費者庁:子供の事故防止関連「人口動態調査」 調査票分析~事故の発生傾向について~

 

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